pocketbookさんのblogに僕のblogとCLIEサイトの僕の紹介記事を載せていただきました。
pocketbookさんは、手帳のシェアリングということを紹介しています。PDAやアナログ手帳、それぞれに得意な分野を受け持たせ、使っていくという手帳術は、一つの方法で、考えさせられました。
PDAを複数使い分けていらっしゃる方もいますが、手帳という括りで考えて、デジタルとアナログとそれぞれに使い分けるというのは、皆さん多かれ少なかれ、していることだと思います。
僕も、昨日のエントリーで書いたように、アナログ手帳を今でも持ち歩いてはいます。ただ、僕の場合、Palmデバイスを使うようになってからは、ファイロは殆ど使っていません。特に、UX50を使うようになってからは、ファイロは本当に使っていませんね。
では、アナログ筆記具を使った筆記をしないのかというと、そんなことはありません。単純なメモや配布されるレジュメなどにするメモ、あるいは、文書校正の際の赤字入れなど、当たり前ですが、筆記具はやはり使います。でも、最近は、メモも殆どが、UX50に収納可能な3in1タイプのスタイラスの付属ボールペンですね。それに、昨日のエントリーで紹介したパイロットのフルオートシャープペンです。あとは、文書校正用に使っているのが、プラチナの赤のフエルトペンです。
pocketbookさんは、萬年筆をよく使われているようですが、実は、僕も一番好きな筆記用具は、萬年筆です。ファイロを使っていたときに、ペンフォルダーに刺してあったのは、パイロットキャップレス。そう、あのノック式の萬年筆です。しかもインクは、ブルーブラックに決めていました。キャップレスは、今でも机の引き出しの奥で眠っています。
一番お気に入りの萬年筆は、パイロットのカスタムです。それまで、萬年筆は、モンブラン、ペリカン、パーカー、シェーファー、ウォーターマン、果ては天竺という中国製の物まで凡そ舶来の萬年筆は一度は使ってみました。勿論それぞれに素晴らしい書き味でしたが、矢っ張り日本の文字を書くには、日本の萬年筆が良いようです。そういうわけで、パイロットのカスタムを使っています。でも、最近は、殆ど使わなくなっているので、お湯で一度洗浄して、仕舞ってあります。
なので、今は、インクの乾くことがない、3in1のボールペンを専ら使っていますね。一寸寂しい気もしますけど。
話を手帳に戻すと、僕は、どうも性格上、色々な物を使い分けるということが得意ではないみたいです。でも、こうと決めたら、ずっと一つの物を使い続けるということでは決してないんですよ。浮気性ではあるんです。だから、一度ぐっと、深く入れ込んで、骨の随迄見極めるというようなことをしないと気が済まないのですが、飽きっぽくて、新しい興味をそそるものが出ると、直ぐそっちに行ってしまったりしちゃうんです。
なので、今は、殆どファイロは持ち歩いているだけで、使ってはいないですね。昔は、ファイロに何でもバインドして、持ち歩いていたんですけどね。昨日のエントリーにも書いたように、財布までバインドしてましたから。あと、リフィルサイズの小説なんかもバインドして読んでましたね。今は、Palmで小説も読んでいますけど。だから、手帳の使い方というか、求める機能は、今も昔も変わっていないのかもしれません。流石に、ファイロでは、ゲームをしたり、音楽を聞いたり写真を撮ったりはできないですけどね。それに、blogの更新もできないですね(まぁ、UX50に財布はバインドできないですけど)。そういった新しい需要は、本来の手帳の機能とは別の付加価値であって、手帳の基本的な機能であるPIM管理は、アナログでもデジタルでも、求めるものは一緒だと思いますね。
ただ、アナログの場合、データが増えれば、目に見えてそれが嵩んできます。コロコロステーキ状態のファイロを抱えるということになります。ある日これがとても嫌になり、スリムバインダーを買い足しました。で、必要最小限のリフィルだけをバインドして持ち歩くようになったんです。
その頃、丁度巷では、シャープやカシオの電子手帳ブームになっていて、周りの人がファイロからそれに乗り換え始めました。僕は、どうもそれに着いていけなくて、しばらくは、ファイロで我慢していました。スリムバインダーを買ったばかりで、出費も嵩んでましたから、なるべく見ないようにしてたんです。
でも、遂に誘惑に抗しきれなくなって、みんなが使っていたシャープの電子手帳ではなくて、カシオのDK5000でしたかね、横型のハードキーボード付きを買ったんです。丁度今使っているUX50のように、親指でキーを押す方法で文字を打てました。その経験もあって、UX50のキーボードが使いやすいのかもしれません。
でも、電子手帳も所詮スタンドアローンでは、データ容量に限界が見えて、長続きしませんでした。そして、それから約10年ほどは、ずっと、ファイロのスリムバインダーを使い続けました。
そのうち自分で、パソコンを持つようになって、デジタルデータでPIMデータを管理することで、保存や検索が楽なことに気づきました。少しの間、パソコンと携帯電話を使って、PIM情報を管理していたこともあります。
そして、m100に出会いました。あとは、m130→c505→m505→UX50と、Palm遍歴が続いています。現在使っているUX50には、今まで蓄積してきたPIMデータが効率よく収まっています。予定表は、2001年の4月から現在までのデータが収まっていますし、住所録には、約1,300人分のアドレスデータが蓄積されています。特に、足かけ4年間に渡る予定表データには、魅力的な自分史であり、過去の貴重な教訓が綴られているので、今では貴重な生きたデータとして、使わせていただいています。
PDAと電子手帳の決定的で最大の違いは、スタンドアローンで動かさなければならない電子手帳に比べ、PDAは、母艦であるパソコンとデータの同期を図りながら使って行くものであるということですよね。
その昔、小沢さとるさんが書いたサブマリン707という漫画がありましたが、そのなかで、サブマリン707の母艦にジュニアという一人乗りの潜水艦が搭載されていたんです。常々、Palmデバイスって、このジュニアに似てると思っていたんですよね。
スタンドアローンで長い航海はしないものの、小回りの効く効果的な使い方をして、母艦と共にシステムを構築するということで、Palmは、丁度ジュニアに当たると思います。
もう一寸新しいところでは、ホワイトベースとガンダムの関係ですかね。
何だか取り留めが無くなって仕舞いましたが、パソコンを使うようになってからは、文書を考えるのも、キーボードを打ちながら考えるというのが自然になってしまったので、現状では、デジタル手帳の方が、僕の場合は、しっくりきます。そして、今は、UX50で何から何まで行ってやろうという気になっています。
その一環が、このblogの更新なのです。