2月6日は、海苔の日です。これは、702(大宝元)年1月1日(新暦の2月6日)に大宝律令が施行され、海苔が産地諸国の名産として年貢に指定されたことに因み、全国海苔貝類漁業協同組合連合会が、1966(昭和41)年に記念日として制定し、翌年から実施しているものだそうです。
浦安が漁業の町として栄えていた頃、海苔の養殖を生活の糧にしていた方が沢山いました。まだ、浦安が海面埋め立て事業を行う前、元町地区しかない頃のお話です。浦安は、旧江戸川の河口に位置し、海水と真水が交じり合う場所であったため、海苔の養殖には、打って付けの場所でした。そのため、秋から春先にかけての海苔の最盛期には、家族総出で海苔の製造に携わりました。お父さんやお祖父さんが船で海苔を摘みに行き、帰ってくると、家族で抄いて、海苔干し場や乾燥場で干し、海苔を製品にしました。今では、この工程は、すべて機械で全自動で行うようですが、かつての浦安の海苔製造は、すべて手作り、天日で干した海苔には、お日様の匂いが宿り、何とも言えない香りがしたものです。
海苔というと、外国の方は、意外に苦手な方もいらっしゃるようですが、おにぎりやお寿司には、欠かすことのできない食材の一つです。また、海苔は「海の野菜」といわれるように、ビタミン、ミネラル、食物繊維、鉄分、カルシウムなどさまざまな栄養素をたっぷり含む健康食品。しかも、ローカロリーなので、ダイエットにも強い味方です。
この時期旬を迎える海苔。2月3日の節分の日には、「恵方巻き」という海苔巻きを食べると、その年幸運に恵まれるということです。今年の幸運を海苔に託してみませんか。