ウクレレは、小さな楽器なので、そんなに大きな音は出ません。それが一つの魅力ではあります。一人で家で弾くには、もってこいですし、夜部屋で練習していてもギター程家人に注意されることもない気がします。実際は、確り注意されてます。(^^;)

比較的狭い場所で、数人でアンサンブルをしたりする上では、生音だけで大丈夫なのですが、例えば、電気楽器もあるバンドの中でウクレレの音をちゃんと聞かせようとすると、生音では、一寸厳しくなります。マイクを立てて収音し拡声するのが一番簡単な方法かもしれませんが、その方法だと録音するには、問題ないのですが、拡声するとなると、ハウリングの問題など、色々と面倒な調整が必要になります。

そこで、ピックアップを使ってみると言う事になるのですが、これも、ウクレレならではの問題があります。そこで、今までの僕の経験を基に、今回はウクレレのピックアップについて話をしてみたいと思います。

3K UKEをバンドで使おうと思ったときに、初めての時は、マイクを立ててPAしてみたのですが、矢張り電気楽器やドラムなどのアンサンブルの中では、一寸厳しい状況でした。
楽器屋さんに相談しに行ったら、生ギターの様に、ピエゾタイプのピックアップを付けてみますかと言う事になったのですが、3K UKEは、サドルが簡単に外せないタイプだったので、アンダーサドル式のピックアップは取付けが難しいと言われてしまいました。

そこのスタッフに勧めらたのは、コンタクトタイプでスイスのSchertler社製のBasik-Setでした。
image このピックアップは、ピエゾタイプのものではなく、小さなコンデンサーマイクの様です。付属の粘土の様なもので、ピックアップ本体をウクレレのボディに貼り、単四乾電池をバッテリーとするプリアンプ部に接続して、アンプにつなぐと言うスタイルになります。
3K UKEで試してみましたが、ボディのどの部分に貼り付けるかによって、かなり音に違いが出ます。結構シビアな結果が出るので、相当トライアンドエラーを繰り返さないと中々思った様な音には、なりません。それと、どうしてもピックアップ単体では、満足の行く音にはなりませんでした。矢張り、より細かい音の調整をするには、外付けのプリアンプとD.I.が欲しくなります。

次に、IZ 1Tを購入した時は、サドルが簡単に外せることが分かったので、購入した日に、L.R.Baggs社製のFIVE.Oを付けてもらいました。このFIVE.Oは、アクティブタイプのピックアップで、CR2032と言う100円ショップでも買えるボタン電池で駆動させます。しかも、バッテリー持続時間が300時間と言う優れもので、「安心して使えますよ。」と、リペア担当のスタッフの方にも言われたので、安心して使ってました。
IZ 1Tは、テナーサイズと言う事もあり、FIVE.Oとのマッチングも良かったのか、非常に良い音で再現出来ました。アクティブなので、手元でボリュームのコントロールも出来て、便利です。
ただ、後日、結構やばい事に気づかされます。
image で、一番最後に手に入れたKanile’a K-4Cが問題だったんです。
K-4Cを手に入れた時にも、IZ 1T同様、FIVE.Oを取り付けるつもりではいたのですが、ここでFIVE.Oの問題が発覚したのです。

FIVE.Oは、先程お話しした様に、アクティブタイプのピックアップですので、CR2032と言うボタン電池を動力源にしています。IZ 1Tの弦を交換した時に、まだ、300時間は経過していませんでしたが、その電池交換に挑んでみました。
ボディ内部のサウンドホールから一寸離れたところに、プリアンプ部と一緒にマジックテープで電池が取り付けられているのですが、僕の無骨な手では、そこ迄届かないのです。
取り付けを行ったリペア担当のスタッフさんは、IZ 1Tのサウンドホール直下には、MartinロゴとIZの写真が入った特別な紙が貼ってあるので、プリアンプ部をどこに取り付けるか相当迷われたのかもしれません。ネックジョイント部分に取り付ければ、手が届くかもしれないのですが、Martinのウクレレは、ギターと同様に、ネックジョイント部分にMartin社のロゴとシリアルナンバーの焼印が施してあるので、そこにも取り付けるのを憚ったのだと思います。
仕方なく、サウンドホールから、エンドピン側の指の届く限界地点付近に貼り付けたのでしょう。ピンセットとかを使ってようやくの思いで、ユニットを取り出し、電池交換はできたのですが、これでは、毎回電池交換をする度に大汗をかくなと思い、ボディに貼り付けられていたプリアンプ部のクッション部分ごと剥がし、サウンドホールの直近の紙を避けたところに貼り付け直しました。
なので、今は、何とか汗をかけば、電池交換は出来る様にはなったのですが、K-4Cは、コンサートタイプ。サウンドホールは、IZ 1Tよりも更に小さい。と言う事で、僕の指では電池交換は出来ません。(T_T)

そう言った事情から、K-4CにFIVE.Oを取り付けるのは、断念しました。
でも、K-4Cの音を拡声し、バンドアンサンブルで何とかして使ってみたいと言う欲求は増すばかり。
当然、初めに買ったBasik-Setを試してみました。中々理想的な音が得られず、ウクレレ雑誌でインプレッションが載っていたL.R.Baggs社製のSession Acoustic D.I.EFFECTORNICS ENGINIEERING社製のPureUkuleleと言うプリアンプも使う様になりました。
でも、Basik-Setの粘土がボディに貼った跡が残ることや、貼る位置や粘土の厚さによって微妙に音が変わってしまうので、使い辛かったんですよね。
imageimage ネットを見ていくうちに、MSPと言う、マグネットを使ってボディに貼り付けるタイプのピエゾ型のコンタクトタイプのピックアップがある事がわかりました。MSPとは、M(マグネット)S(サンドイッチド)P(ピックアップ)の略です。
K-4Cで試してみると、音量的には、パッシブタイプでありながら、プリアンプはいらない位パワーがあります。シールドの取り回しも出来るので、良い感じでしたし、Session Acoustic D.I.とPureUkuleleを繋ぐと、ほぼ理想的な音に近づいて来ました。
MSPは、これからピックアップを考えている方には、お勧めですね。3K UKEには、これを使ってもいいなと思っています。
image しかし、MSPにも一寸問題があります。まず、これも、Basik-Set同様、貼り付ける位置で音が微妙に変わります。それと、最大の問題は、取り付けにマグネットを使っているのですが、このマグネットが、超強力。凄い力なんですよ。
取り付けるのには、針金の先に布が付いている道具でマグネットをウクレレのサウンドホールから内部に入れて、ピックアップを取り付ける位置に運び、そこにマグネットが付いているピックアップを持って行って、ウクレレの内部と外でマグネットの力によって貼り付けるのですが、これが意外と気をつけないといけません。
超強力な磁石ですので、ウッカリ置くと、凄い力で張り付きます。ウッカリしてるとボディを傷つけてしまう事になります。悲しいかな、K-4Cのボディに数カ所凹みを作ってしましました。ボディの表板でこれだけ凹むのだから、ボディ内部も結構傷つく可能性があるなと思ってしまったのです。

そんな経緯から、現在は、K-4Cには、Fishman製のアンダーサドルのパッシブタイプ(電池が要らないタイプ)のAG UKEを取り付けています。
image また、足元は、プリアンプとしてPureUkuleleを、そして、AG UKEは、パッシブなので、手元で音量調整が出来ません。そこで、PureUkuleleと同じくEFFECTORNICS ENGINIEERING社製のPurePadと言うパッドを介し、Session Acoustic D.I.から、ミキサーに繋いでいます。
それに、デジタルリバーブのBEHRINGER DIGITAL REVERB/DELAY DR400を、そしてお遊びでBOSSのルーパーRC-1を繋いでいます。
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今の所、このセットでK-4Cの音を、ほぼ理想的に拡声できるものになったと思っています。