僕が、2台目に買ったウクレレが、Martinの1T IZ Tenor Ukeと言う、有名なハワイのウクレレプレイヤー、ボーカリストのIsrael "IZ" Kamakawiwo'oleのシグネチャーモデル。
image Martin Club Japanのウクレレのページによると、「Israel "IZ" Kamakawiwo'ole、通称イズは、ハワイで1990年代に活躍し1997年に38歳の若さでこの世を去ったウクレレプレイヤー。ハワイをはじめ世界中で高い人気を誇る彼の功績を称え、愛用していたスタイル2のテナーウクレレをもとに、このシグネチャーモデルを発表した。」とあります。
IZの、最も有名と言ってもいいかもしれませんが、“Somewhere over the rainbow / What a wonderful world”と言うナンバーは、初めて聞いた時に、凄く感動したのを覚えています。YouTubeの中で、彼が弾いていたウクレレに興味がありました。彼が弾いているウクレレは、実際にはテナーサイズなのですが、彼が弾くと、まるで、ソプラノサイズのウクレレに見えます。
それは別として、この曲の中で、聞ける彼のウクレレの音には、心惹かれるものがありました。歌の伴奏をするウクレレとしては、理想的な音だと思っています。
ウクレレのミュージックシーンで言うと、ジェイクシマブクロさんをはじめとしたハワイアンウクレレのコア材を基調とした非常に澄んだキレキレの音が注目されているし、僕も、K-4Cでは、そう言った音を追求しています。多分に弦の影響も大きいかなと思うところはあるんですけどね。Aquila社製のナイルガットと言う弦の音が作り出す音がそう言った音になりますね。
1T IZ Tenor Ukeは、楽器の材がマホガニーと言う事もあって、それとは、違って、何かホワットした凄くリラックス出来る音なんですよね。こう言った感覚になれる音が本来のウクレレの音の1つなんじゃないかと思ったりもするんですけどね。何をもって本来のウクレレの音かと言うと、可也沢山の意見があるように思うので、その話は、またの機会にしたいと思います。
先ず、1T IZ Tenor Ukeのスペックからご紹介します。先程の、Martin Club Japanのウクレレのページによると、こう言う風になっています。

SPECS
Top:Solid Quilted Mahogany(表板:キルテッドメイプル単板)
Back Material:Solid Quilted Mahogany(裏板:キルテッドメイプル単板)
Side Material:Solid Quilted Mahogany(側板:キルテッドメイプル単板)
Neck Material:Select Hardwood(ネック:セレクトハードウッド。余談ですが、Martinの現行楽器の殆どが、ネックはこいう表記ですよね。僕のOMC-42と言うギターのスペックもこう言う表記ですね)
Fingerboard Material:Solid Rosewood(指板:ローズウッド単板)
Bridge Material:Solid East Indian Rosewood(ブリッジ:イーストインディアンローズウッド単板)
Scale Length:17" Uke Pattern(431.8mm)(スケール長:431.8mm)
Tuning Machines:Pegheds,7543A(チューナー(弦巻き):Pegheds7543Aギヤ式)
Case:Nex Gen ZG Case(ケース:セミハードケース)


image image キルテッドメイプルの名の通り、玉虫模様の杢が入ったとても綺麗な表面です。特に、裏板の美しさは、格別です。それと、ボディの表板と側板の繋ぎ目と、裏板と側板の繋ぎ目にバインディングが施されているのですが、シェルなどの華美なバインディングとは、いきませんが、これも良く見ると、非常に綺麗な作りになっています。
コア材と違い、マホガニーのウクレレは、温かみのある心が癒される音がします。特に、中低域の音は、非常に豊かで、良い音です。私が現在習っているウクレレ教室の先生は、Martinのウクレレは、マホガニーが良いと仰います。僕も、そう言われると、そうかなぁと言う気がしています。勿論、ビンテージもののコアウクレレは、別格なんだと思いますが。
テナーサイズという事もあり、生音のボリュームは、所有する3台中間違いなく1番です。同じ曲を弾いても、K-4Cとは、ニュアンスが全く違って聞こえます。でも、この音は、捨て難い非常に好きな音です。

では、プレイヤビリティと言う点では、どうかと言うと、これが、なかなか難しい。テナーサイズですから、ボディが大きく、それだけ豊かな響きがあります。スケール長も長くなり、その結果、弦のテンションも格段に上がります。同じ曲をK-4Cと弾き比べると、1T IZ Tenor Ukeの弦のテンションは、遥かにの高いです。その分、大きな音がするし、響きも豊かになるのですが。
それと、少し気になるのは、ネックの長さにも関係するのかもしれませんが、ナット幅が小さい気がしてます。ソロで、ギター並みのチョーキングをすると、一寸、困ったことが起きます。例えば、3弦をアップ方向に、ベンドした場合、下手をすると、4弦を通り越して、ネックの枠外にまで指が行ってしまします。しかも、高いテンションのせいで、チョーキングもせいぜい4分の1音程度しか音が上がりません。
また、3〜5フレット位の位置で人差し指でセーハして抑えるコードを抑えると、1弦や4弦が、ネックの外に滑り落ちる場合があります。

でも、それらを踏まえても、それを凌駕する魅力が1T IZ Tenor Ukeには、あるような気がしています。

image 因みに、1T IZ Tenor Ukeには、現在、L.R.Baggs社製のFIVE.Oと言う、アクティブタイプのピエゾピックアップを搭載しています。

このピックアップのお話しは、前回のウクレレピックアップ考の中で、お話しした通りです。僕の手では、電池交換が大変なのは、変わりません。(^^;)
しかし、このピックアップの音は、実に素直で、良い音で拡声出来ます。特に、1T IZ Tenor Ukeの特徴のある中低域の伸びも申し分なく拡声で出来るので、電池交換が簡単に出来るのであれば、このピックアップは、最高だと思っています。
実際には、まだ電池切れには、遭遇していません。どの程度で電池交換が必要になるのか、まだ試せていないので、ここでレポート出来ないのが申し訳ないのですが、前回のお話しの中で、電池交換をしてから、アンプに通しての拡声は、5時間程度のバンド練習を3〜4回こなしていますが、全く、支障は起こっていません。この分では、思っていた状況よりもかなり持ちそうです。

ただ、中低域が豊潤なだけに、イコライジングを丁寧にしないと、音の回り込みによるハウリングが少し気になります。そのため、音が回り込む周波数帯域をL.R.Baggs社製のSession Acoustic D.I.のnotchスイッチでカットして、使っています。それにも限界があるので、バンドアンサンブルでのP.A.は、一寸梃子摺る事があります。音の響きを豊かにするボディを持っている生楽器の拡声には、付きものの工夫が必要になりますね。あまり、ハウリングを気にして出っ張っている周波数帯域の音を下げ過ぎると、本来の1T IZ Tenor Ukeのふくよかな音をスポイルしかねないので、その辺りが、今後の課題ではあるかなと思っています。
K-4Cとは、違った好きな音ではあります。